図書紹介 『出生前診断、受けますか?』


 NHKスペシャル取材班 野村優夫さんの『出生前診断、受けますか? 納得のいく「決断」のためにできること』(講談社刊)が2017年8月刊行されました。多くの家族の“現場”を取材。「『異常』が見つかったと言われるがどうしたらいいのか」、「家族と意見が合わない」と悩み迷う家族へのサポートブック。【→詳細は本文】


 

 『出生前診断、受けますか? 納得のいく「決断」のためにできること』(NHKスペシャル取材班 野村優夫著、講談社刊)。新型出生前検査(NIPT)をはじめ、母体血清マーカー(クアトロ検査など)、羊水検査、絨毛検査、超音波検査(エコー)などの出生前検査。検査技術だけが進化し、妊婦へのサポートが十分ではない現場などを、この本では詳しく取材しています。

 検査の方法や、何がわかるのか、それに伴うリスク、検査の限界についても図解入りで解説。
 「医師から『首の後ろにむくみがある』などと言われただけで、お腹の赤ちゃんに異常があると判断してはいけません」、「検査を受ける人の年齢や背景によってその精度はい大きく変わってきます」、「NIPTで『陽性』という結果が出ても、それが本当に正しいかどうか確認するためには、羊水検査や絨毛検査を改めて行う必要が出てくるのです」などと、それぞれの検査で気をつけるポイントを指摘しています。

 さらに、いくつもの家族の「決断」に至るまでの心の移り変わりを克明に追い、「『異常』が見つかったと言われるがどうしたらいいのか」、「家族と意見が合わない」と悩み迷う家族への誠実なサポートブックとなっています。2017年8月23日初版。1400円(税別)。

<プロローグ>
出生前診断の今

<第1章  出生前診断でわかること>
超音波検査/羊水検査/絨毛検査/母体血清マーカー/NIPT(新型出生前検査)

<第2章 出生前診断に向き合った人たち>
出生前診断に「巻き込まれた」とき/障害を受け入れるということ/「あきらめる」という決断/
「心の準備」としての出生前診断/出生前診断を受けたからできたこと

<第3章 出生前診断をめぐる不安とサポート>
出生前診断で「知りたいこと」「知りたくないこと」/遺伝カウンセリングってどんなこと?/
納得できる結論を出すために/障害のある子どもと生きるということ/
産むことをあきらめた女性たちを待つもの

<第4章 出生前診断で悩んだら>
「決めなければ」から「決めてもいい」へ/「障害」の不安にとらわれたときに知っておきたいこと/
「自分が納得できる」ことを大切に

<エピローグ>