確定診断の94%が中絶 新出生前検査4年


 新型出生前診断(NIPT)の導入から4年間で計4万4645人で、この1年に1万4030人が検査を受け、前年より1200人増えました。羊水検査などで染色体異常が確定した妊婦のうち94%が人工妊娠中絶を選択しました。臨床研究を実施している病院グループが7月16日発表したと各メディアが報じました。【→詳細は本文】

 

 NIPTの臨床研究を実施している病院グループの発表を報じた2016年7月16日の日本経済新聞や共同通信の電子版によりますと、検査を受けた妊婦は、1年目の約8千人から、3年目は約1万2千人、4年目は1万4030人と増加。導入から4年間で計4万4645人が検査を受け、1・8%に当たる803人が陽性と判定。うち確定診断のため羊水検査などを受けたのは675人。このうち605人が陽性で確定、94%に当たる567人が人工妊娠中絶を選択したとしています。70人は確定診断で異常がない、いわゆる「偽陽性」でした。

 検査を実施しているのは、日本産科婦人科学会の指針に基づき日本医学会が認定した施設。今年4月に三菱京都病院や埼玉県の北里大学メディカルセンターが加わって83施設が登録しています。

 日本経済新聞は、集計をまとめた昭和大主任教授の関沢明彦さんの「十分にデータはそろい、臨床研究を終える時期にきている」というコメントを掲載しています。

 一方で、日本産科婦人科学会は昨年12月、東京や大阪で指針に反して受診条件を設けない検査を宣伝していた医師をけん責や厳重注意処分にしています。